国連教育科学文化機関(ユネスコ)の補助機関が、「男鹿のナマハゲ(秋田)」など8県10件の伝統行事で構成される「来訪神 仮面・仮装の神々」を無形文化遺産に登録するよう勧告しました!

 

2018年10月24日に文化庁が発表しました。

 

同年11月26日から12月1日までインド洋のモーリシャスで開かれるユネスコ政府間委員会で、勧告の通り登録が決まる見通しとのことです。

 

この登録勧告がこれまでに覆った例はないそうで、いよいよ来訪神の無形文化遺産登録が決定しそうですね!

 

 

以下、登録申請された伝統行事をまとめていきます。

 

 

「来訪神 仮面・仮装の神々」として登録申請した行事

具体的には、以下の8県10件の伝統行事が、無形文化遺産へと登録申請されたようです。

 

  • 吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)
  • 米川の水かぶり(宮城県登米市)
  • 男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)
  • 遊佐の小正月行事(山形県遊佐町)
  • 能登のアマメハギ(石川県輪島市、能登町)
  • 見島のカセドリ(佐賀市)
  • 甑島(こしきじま)のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)
  • 薩摩硫黄島のメンドン(鹿児島県三島村)
  • 悪石島のボゼ(鹿児島県十島村)
  • 宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)

 

吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)

(出典:http://blog.livedoor.jp/gaminori/archives/2180889.html)

 

毎年1月15日に行われる恒例行事です。

 

もともとは地元青年団や有志が行っていたそうですが、後継者不足を懸念して保存会が結成され、2004年(平成16年)2月16日には重要無形民俗文化財に指定されました。

 

仮面がちょっと怖いです(汗)

 

米川の水かぶり(宮城県登米市)

(出典:http://miyagi-yonekawa.com/event/mizukaburi/)

 

このお祭りは、毎年2月の初午の日に五日町の男子によって行われる奇祭ですね。

町内の若者や厄年の者が、藁装束を身につけ、顔に鍋墨を塗った姿で家々の屋根に水をまきながら町内をまわるそうです。

県北部に伝わる代表的な火伏せ行事みたいですよ。

 

男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)

(出典:男鹿市HP)

 

大晦日の晩には、集落の青年たちがナマハゲに扮し、「泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー」「ここの家の嫁は早起きするがー」などと大声で叫びながら地域の家々を巡ります。(参照:http://www.namahage-oga.akita.jp/)

 

幼い子から見たら、ちょっとトラウマになるかもしれませんね(汗)

 

遊佐の小正月行事(山形県遊佐町)

(出典:http://yamagatakanko.com/eventdetail/?data_id=3281)

 

現在は毎年1月に行われています。

1日に滝ノ浦、3日に女鹿、6日に烏崎の各集落で行われるそうです。

秋田県男鹿半島のなまはげによく似た民俗行事みたいです。

 

能登のアマメハギ(石川県輪島市、能登町)

(出典:http://noto-satoyamasatoumi.jp/detail.php?tp_no=82)

 

囲炉裏や火鉢に長くあたっているとできる火だこ(温熱性紅斑)のことをアマメと言い、怠け者の証しとされているそうです。

これを剥ぎ取る妖怪がアマメハギとされています。

 

見島のカセドリ(佐賀市)

(出典:http://www.sagabai.com/main/114.html)

 

カセドリとは、神から使わされた雌雄のつがいのニワトリと考えられているそうです。

カセドリはまず熊野神社の拝殿に走り込み、先が細かく割られた長さ1.7メートルほどの竹を床に激しく打ちつけます。

続いて地区内の家々を順番に訪れ、その年の家内安全や五穀豊穣などの祈願のため、同様に竹の先で家の床を打ちつけて悪霊を払うそうです。(参照:wiki-カセドリ

 

甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)

(出典:http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/136687)

 

トシドンは鬼のような顔の年神です。普段は天上界に住んでいて下界を眺めており、特に子供を好み、彼らの挙動を見ているそうです。

毎年、大晦日の夜になると山の上に降り立ち、首切れ馬に乗って鈴を鳴らしながら家々を回り、その年に悪さをした子供を懲らしめるようです。(参照:wiki-トシドン

 

画像の女の子が、腰を抜かしてトシドンから逃げているように見えるのは、私だけでしょうか・・・

 

薩摩硫黄島のメンドン(鹿児島県三島村)

(出典:https://www.huffingtonpost.jp/2016/08/31/mendon-live_n_11807348.html)

 

メンドンは奇怪な容姿を有し、畏くも怖ろしいものとされており、八朔の行事日となる旧暦の8月1日、2日に現れ、人びとの邪気を追い祓うとされています。(参照:文化遺産オンライン

 

メンドンの顔の横に大きな耳のようなものがありますね。ちょっと可愛いと思ってしまいました。

 

悪石島のボゼ(鹿児島県十島村)

(出典:http://www.kagoshima-kankou.com/event/20278/)

 

ボゼは盆の終わりに現れるとされる仮面装束で、その出現理由には諸説あるそうです。

盆行事の幕を引くことで、人々を死霊臭の漂う盆から新たな生の世界へ蘇らせる役目を持つと指摘する研究者もいるそうです。

また、盆時期には先祖の霊とともに悪霊も現世にやって来るので、その悪霊を追い払うものとする説もあるみたいです。(参照:ボゼ-wiki

 

宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)

(出典:https://pinooblog.com/miyakojima-tourism/events/pa-ntonn)

 

沖縄県宮古島市の宮古島で行われる厄払いの伝統行事ですね。

仮面をつけた来訪神パーントゥが集落を回って厄をはらうとされています。

 

全身真っ黒なのがちょっと怖いですよね。

 

来訪神(らいほうしん)ってどんな神様?

来訪神とは、正月などの決まった時期に、人間の世界に来訪し、幸福をもたらすとされる神様です。

 

実際には、仮面をかぶったり、仮装をしたりした地域住民が、「神」として家々を訪れることになります。

 

以下は、男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)の様子です。

 

(出典:男鹿市HP)