地震対策をしたい人『南海トラフ地震の被害想定があまりに大きく、恐ろしいです。
今から個人でもできる地震対策を進めたいと思ってます。
南海トラフの規模や震度分布、おすすめの対策を教えてください。』

こんなお悩みにお答えします。

記事のテーマ
  • 南海トラフ地震とは?地震発生のメカニズム
  • 南海トラフ地震はいつ起きる?地震規模と震度分布について
  • 二次災害で多い死因「建物倒壊、家具転倒」について
  • 個人でできる地震対策(家具転倒防止)

南海トラフとは?大地震が発生するメカニズム

まず最初に、南海トラフとは何か、どんな地域のことをいうのかご説明します。以下をご覧ください。

駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」といいます。

(出典:気象庁HP)

上図のとおり、南海トラフとはかなり広範囲を指していることがわかると思います。

プレートの動きについて

続いてプレートの動き方についてお話しします。

海側プレートであるフィリピン海プレートが年に数センチメートルずつ、陸側プレートであるユーラシアプレートの下に沈みこんでいきます。

すると、両プレートが接している部分では、ユーラシアプレートが地下へと引きずり込まれていきます。フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下へもぐりこみ、地下へと押し込むためです。

そして長年経過すると、ユーラシアプレートはこれ以上押し込みに我慢できなくなり、それまで蓄積されていたエネルギーを一気に放出するとともに、上方向へと跳ね上がります。

このエネルギーによって引き起こされる地震が、南海トラフ地震と呼ばれるものです。

南海トラフ地震はいつ起きるの?

南海トラフ地震は、おおむね100年から150年の間隔で発生しているそうです。下記は直近で発生している南海トラフ地震です。

  • 昭和東南海地震(1944年)M7.9
  • 昭和南海地震(1946年)M8.0

(出典:ウェザーニュース)

つまり、前回発生した南海トラフ地震から約70年以上が経過していることになります。

さらに怖いことに、上記の2つの南海トラフ地震は、それまで起こってきた南海トラフ地震と比較すると、かなり小さかったようです。

上記の要素を考慮すると、次の南海トラフ地震発生まで、あまり時間は残されていない可能性が大いにあります。

南海トラフ地震の規模はマグニチュード9

南海トラフ地震のマグニチュードは9.0と言われています。これは、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震と同規模となります。

南海トラフ地震と東日本大震災の地震規模、揺れが広がる様子が確認できるシミュレーション動画があります。

南海トラフ地震の範囲、震度分布

南海トラフ地震の震度分布が「内閣府 防災情報のページ」で公開されています。下図をご覧ください。

エリア毎に、震度規模が色分けされて表示されています。赤色に近いほど震度は大きく、薄い青色に近くなるほど小さくなります。

(出典:南海トラフの巨大地震による津波高・震度分布等-平成24年8月29日発表)

ちなみに、僕が住んでいる地域は、静岡県のどっぷり赤色にマーキングされたエリアです…

地震による建物倒壊や家具転倒もとても怖いですが、何より津波による被害が恐ろしいです。2011年の東北地方太平洋沖地震での津波被害をニュース番組で目の当たりにし、他人事ではないことを実感しています。

南海トラフの被害想定【内閣府HPで確認できます】

内閣府の防災情報のページでは、南海トラフ地震について、以下の情報を確認することができます。

  • 南海トラフ地震に係る地域指定
  • 南海トラフ地震防災対策推進基本計画
  • 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画
  • 南海トラフ巨大地震の震度分布、津波高等及び被害想定について
  • 南海トラフ沿いの巨大地震による長周期地震動について
  • 南海トラフ巨大地震の検討体制(協議会、検討会、ワーキンググループ等)

内閣府・防災情報ページ「南海トラフ地震対策」から閲覧可能です。

犠牲(死者)が多い二次災害【建物倒壊、家具転倒による圧死】

大地震が起こって何が怖いのか、何が原因で人は大勢亡くなるのか、それは二次災害によるところが大きいと思います。

外に居れば崩れた建物の下敷きとなったり、津波に流されて溺死ということもあります。

ですが、建物の中もまったく安心できません。大地震のケースでは、家具の転倒による圧死が大部分を占めているからです。

以下、主要な大地震における死因として多い家具転倒についてご紹介していきます。

阪神・淡路大震災の死因「家具転倒による圧死」が大部分

阪神・淡路大震災とは、1995年に発生した大規模な地震災害です。

地震の当日には、5000人を超える人数が死亡しており、そのうち8割が圧死(窒息死)、つまり家具や家屋の倒壊による死でした。

下記は、阪神・淡路大震災における死因を表しています。(「国土交通省近畿地方整備局」HPを参照)

さらに、2016年に発生した熊本地震でも、倒れた家具や家屋の下敷きとなり、圧死、窒息死した人は多かったとされています。

2018年の北海道地震でも、亡くなった方の多くは高齢者であり、家具や本棚の下敷きになっていた、というニュースを聞きました。

「家具の転倒」により避難が困難となった東日本大震災

2011年に発生した大規模地震である東日本大震災ですが、調べてみると、どうも家具の転倒・散乱による避難困難が生じていたこともわかりました。

家具の転倒によって、下敷きになって圧死、窒息地といった直接的な死亡ではなく、床に散乱したガラスの破片や、倒壊した家具の残骸が障害物となり、避難が遅れたというケースです。

津波が差し迫っており、速やかに避難しなくてはいけないものの、床に割れたガラスが散乱していたり、大きな家具が通路を邪魔していたら、確かに避難できなかったかもしれません。

【結論】震災時に多くの人が家具の転倒で死亡する

ここまでご説明すれば、ご理解いただけたかと思います。かなり多くの命が、家具の倒壊による圧死、窒息死によって奪われてきたのです。

ならば、家具の固定などの対策を急いで行わなければなりません。地震は今日来るかもしれないし、1週間後に来るかもしれません。

南海トラフ地震は、これまでの地震を大きく上回る規模です。その被害もきっと甚大だと思います。

東海地方に住む私としても、かなり不安で一杯です。ならば、できることから対策をしていかなければなりません。大切な自分自身とご家族の命を守るために。

南海トラフ地震への備え・対策まとめ【個人向け】

ここから先は、個人でできる南海トラフ地震への備え、対策について書いていこうと思います。

自分自身や大切なご家族の命を守れるのは、あなたです。後になって後悔のないようにしておきたいものです。

家具の地震対策【安心できる家具補強アイテムまとめ】

家具の転倒を防止するために、家具固定器具をいくつかご紹介していきます。

まず、家具を固定する器具には、次の5タイプがあります。

下記で、上にいくほど、器具の補強効果が高いとされています。つまり、L型金具が一番強いことになります。(NHKそなえる防災を参照)

  • L型金具
  • ベルト式器具
  • つっぱり棒
  • マット式
  • ストッパー式

それでは、上記5タイプの商品について、順番にご紹介していきます。

L型金具

家具と壁を直接ネジで固定するタイプの器具です。このタイプが最も効果を発揮するとされています。

賃貸住宅などで壁に穴を開けることができない場合には不向きですが、それ以外の場合には極力設置したい器具です。

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L型耐震具でも、次のような壁にネジ穴を開けないタイプのものもあります。賃貸アパートなどで重宝しそうですね。

ベルト式器具

両端に金具が付いたベルトにより、壁と家具を固定するタイプの器具です。こちらもL型金具と同じく、壁と家具それぞれをネジで止めることになります。

壁にネジ穴を開けないタイプのものもあります。

つっぱり棒

家具と天井の間に設置するタイプの器具です。

こちらは壁にネジ穴を開けることもないので、比較的広範囲で使用可能な器具となっています。つっぱり棒は伸縮式なので、家具と天井の間でぴったり収まるように、調整する必要があります。

設置後に家具がガタガタしないように注意しましょう。

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マット式

家具の底面に転倒を防止する粘着マットを設置するタイプのものです。取り付けに釘やネジは必要ありません。

転倒を防止できる原理は、その優れた粘着性にあります。粘着マットを、家具の底面の四隅に設置しましょう。

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ストッパー

家具の下に挟み込むタイプの器具です。取り付けに釘やネジは必要ありません。

設置する場合は、いったん家具の中身を取り出し、軽くした状態で家具を壁側に少し傾け、家具底の前側に器具を挟み込みます。

これにより、家具が壁側に若干傾く形になります。傾いた家具の後ろ側と壁がぴったりくっつくように家具を設置しましょう。

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固定器具の「組み合わせ効果」で補強力が高まる

L型金具+つっぱり棒などのように、複数の器具を組み合わせて利用することで、より強固に補強することが可能です。

また、賃貸住宅などで壁にネジ穴を開けることができない場合には、マット式やストッパー式の器具に加え、つっぱり棒を組み合わせるなどすると効果的でしょう。

まとめ

南海トラフ地震の仕組み、発生するメカニズム、規模(マグニチュード、震度分布)、命を守る対策についてご紹介してきました。

南海トラフ地震は本当にいつ起こるかわからなくなっています。運よく数年先かもしれませんが、明日突然起こるかもわかりません。

大切な家族の命を守るために、自宅の家具を固定するなどの対策を早めにとっておきたいですね。