相続アドバイザー2級を受験してきました。(3級は未受験)

先日、合格通知書が届いたので、試験の勉強方法について書いていこうと思います。

相続アドバイザー(銀行業務検定)とは?

相続アドバイザーは銀行業務検定試験であり、相続に関する実務、相続対策に関するアドバイス等について問われる試験です。

銀行業務検定試験という名前からも、銀行の窓口担当者が主に受験する試験となっています。金融機関の窓口担当者は顧客から相続に関する質問を受けることも考えられ、最低限の相続知識を有している必要性があります。

ちなみに僕は銀行員ではありません。ではなぜ相続アドバイザー2級を受験したのかといいますと、僕は行政書士として開業予定でいるため、実力を試してみたかったためです。

相続アドバイザーは3級と2級がある【違い:記述式】

相続アドバイザーには3級と2級があります。どちらを受けても問題ありません。

僕は3級を持っていなかったのですが、いきなり2級から受けました。2級は3級の上級試験であり、より実践的な内容が問われます。

違いは?

3級と2級の大きな違いとしては、記述式問題の有無です。2級では記述式問題(計算式問題を含む)が出題されるのです。記述式問題は事例を基に設問に答えていくパターンとなります。

記述式は全部で5問出題されます。

実際に本試験を受けてみた感想ですが、記述式問題はそこそこ骨の折れる難易度でした。しっかりと基礎を固めておけば問題はないかと思いますが、中途半端な理解だと撃沈するかもしれません。

とにかく過去問を購入して何度も解いておくことをお勧めします。

相続アドバイザー2級の難易度(合格率)

僕が受験してきた相続アドバイザー2級の難易度をご説明していきます。以下に合格率を示します。

  • 2018年3月(第139回)

合格率:21.73%(受験者数:1942名、合格者:422名)

  • 2019年3月(第142回)

合格率:25.44%(受験者数:1541名、合格者:392名)

僕が受験したのは2019年3月(第142回)でした。試験の合格率は概ね20%~25%程度といったところでしょうか。

ちなみに相続アドバイザー3級の合格率は概ね40%前後のようです。

もしも2級の受験が難しそうだな…という方は、まずは3級から受験してみても良いですね。(金融機関などで2級を受けろと言われている場合を除きますが…)

相続アドバイザー2級の受験について

相続アドバイザー2級の受験について解説していきます。

受験資格

相続アドバイザー2級に受験資格はありません。誰でも受験可能です。

受験料

6,480円(税込)です。

試験日

次回の試験日は以下のとおりです。

  • 2020年3月1日(日)

試験時間

13:30~16:30(180分)

※試験開始後30分までは入室が認められますが、試験終了時間の延長はありません。

試験会場

試験会場ですが、申込時に受験地を選択することになります。参考までに、僕は静岡県の浜松市ですが、常葉大学での受験でした。

※受験地は都度変更される可能性があります。

試験内容

試験内容です。法定相続に関する内容や、相続税の計算、相続に関する登記手続きなど、幅広く出題されます。

出題形式:

四答択一式 25問(各2点)   記述式 5題(各10点)

科目構成:

(1)相続知識
相続の開始と手続期限/相続人の範囲と順位・相続欠格と廃除/相続と遺贈/相続の限定承認・放棄/調停・審判 による分割/遺言の効力・種類・要件・内容変更等/遺言書の取扱い/戸籍/相続に関する登記手続/課税・非課税財産/債務控除および葬式費用/相続税申告書の提出と納税 等

(2)相続対策(生前対策)
資産の状況把握/遺産分割/遺贈/相続財産の評価方法(小規模宅地等の特例)/相続税の計算/相続税対策/納税資金対策/贈与税の知識/生前贈与による相続対策/二次相続/遺言信託/成年後見制度(法定後見制度、任意後見制度)の活用/資産活用による相続対策/保険活用による相続対策/等

(3)相続アドバイス
相続アドバイスをする際のコンプライアンス/遺産分割アドバイス/相続人の不存在/専門家とのネットワーク連携/リタイアメントプランニング/遺言書の作成/遺産整理/相続トラブルの防止策 等

(4)相続手続
相続発生時の確認事項/相続預金の照会/預金者等の死亡確認方法と相続人への払戻方法/未分割時の葬儀費用の払戻要求の対応/遺産の相続手続/債務の承継手続/担保・保証取引/債務保証人が死亡した場合/
外国籍の人の相続対応/通帳・貸金庫等の取扱い/相続手続必要書類 等

合格基準:

満点の60%以上(試験委員会にて最終決定)

試験時間:

180分 試験開始後60分間,終了前10分間は退席禁止

(出典:https://www.khk.co.jp/exam/exam_detail.php?pid=52167&oid=13)

相続アドバイザー2級の試験結果(合格発表)

相続アドバイザー2級の試験結果(正解発表)ですが、試験実施3日後の17:00以降にホームページで公表されます。公表されるのは記述式以外についてです。

記述式問題を除く正誤は判断できますが、記述式で何点とれているのかは、成績通知書が送られてくるまでわかりません。

僕は2019年3月3日に受験し、成績通知書が4月26日に発送されました。ですが、ちょうどゴールデンウィークと重なったため、ポストに投函されたのが連休明けでした。

相続アドバイザー2級の勉強方法

相続アドバイザー2級に合格するための勉強方法をご紹介していきます。

相続アドバイザー2級の過去問(問題集)はコレ!

相続アドバイザー2級に合格したいのであれば、以下の過去問は必ずやってください。

銀行業務検定試験 相続アドバイザー2級問題解説集〈2019年3月受験用〉

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過去問は、「〇〇年〇月受験用」のように出版されています。ご自身が受験される最新の版をご購入ください。

僕はこの過去問1冊しか勉強しませんでした。そのため、全部で3周くらいは復習をしました。

解説が充実しているため、試験対策としてはかなり有効であると思います。

相続アドバイザーのテキスト(参考書)は必要か?

相続アドバイザー2級には、次に示す参考書があります。

相続アドバイザーの実務〈18~19年版〉

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既述のとおり、僕は過去問しかやりませんでした。上記の参考書は購入していません。

ですが、僕が過去問しか購入しなかったのには訳があります。僕は行政書士とファイナンシャル・プランニング技能士3級の資格を持っており、相続について一通り学習しているためです。

そのため相続アドバイザー2級で問われる法定相続に関する知識や、相続税の計算方法なども知っていました。必要に応じて参考にできる書籍も所有していました。

ですので、もし完全に相続や相続税について初心者である場合には、上記の参考書を購入されることをお勧めします。参考書でインプットを行ってから、過去問でアウトプットを鍛えましょう。

相続アドバイザーの講座を受けるべき?【結論:不要です】

相続アドバイザー2級の学習では、「相続アドバイザー養成コース」という通信講座があります。詳細は以下のとおりです。

  • 受講期間・・・3か月
  • 添削・・・3回
  • テキスト・・・B5版3分冊
  • 受講料・・・13,608円(税込)

(出典:https://www.khk.co.jp/course/course_detail.php?pid=52456)

この通信講座を受けるべきかという点ですが、ぶっちゃけ不要だと思います。上でご紹介した参考書と過去問をしっかりとこなしておけば、とくに問題はないでしょう。

持っておくと安心な書籍・参考書

上でご紹介した通信講座は僕は不要だと考えていますが、それでもちょっと心配という方向けに、持っておくと安心できる書籍・参考書をご紹介しておきます。

僕が実際に資格取得の際に活用していたもので、わかりやすくお勧めのものです。

  • FPの学校3級 きほんテキスト

試験範囲である相続人の範囲や順位、相続税や贈与税の計算、相続財産の評価方法(小規模宅地等の特例)などの知識をわかりやすく学べる。

'19~'20年版 FPの学校 3級 きほんテキスト【オールカラー】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

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万全を期したい方は、相続アドバイザー2級の参考書+過去問に加え、上記のFP3級向け参考書をやっておけば、十分合格圏内に入ります。

わざわざ何万もする通信講座を受ける必要性はないでしょう。

相続アドバイザーの仕事は?

相続アドバイザーに合格すると、どんな仕事ができるのでしょうか。

冒頭でご説明したとおり、相続アドバイザーは銀行業務検定試験であり、銀行業務を行う窓口担当者向けの試験です。彼らが顧客から相続に関する相談を受けたとき、対応できるようにするための資格です。

他には、僕のように行政書士としてやっていく場合に、その信頼性を担保するために取得するというパターンもあるでしょう。(行政書士事務所のHPを見ると、この資格を所有している方がそこそこいます。)

ということで、相続アドバイザーを取得したからといって、独立開業できるわけではありません。あくまで何かの業務または資格に加えて持っていると役に立つという程度でしょう。

まとめ

相続アドバイザー2級の試験内容、勉強方法について解説してきました。合格率は25%程度でそこそこの難易度ですが、参考書と過去問をしっかりやっておけば、必ず合格できる試験です。

相続はどんな人でも必ず通ることでもあるので、持っておくと安心だと思います。