![]() |
エンジニア『英語が難しくて、読みたい技術書や論文の内容がまったくわかりません。今から英語を勉強するにしてもどうしたら良いのか、、、さっぱりです。 何かよい学習方法はないですか?』 |
こんなお悩みにお答えします。
この記事をお読みいただくと、エンジニアには実用的な英語能力が必要である理由が理解できます。そのための学習方法を一緒にご紹介します。
記事の執筆者
この記事を書いている僕は以下の経歴を持ちます。
- 大学で6年間プログラミング/情報学を学び、研究では国際学会に参加する
- 大手IT企業にプログラマーとして3年間勤務
独立するまでエンジニアでしたが、英語ができなくて本当に困った経験がありました😱具体的には以下です。
・参考にしたい論文、技術書が英語
・参考にしたいサイト(HP)が英語⇒日常業務の中で理解できないことがありネットで検索しても、日本語の解説がほとんどなくかなり苦労しました😓
— たかじん (@Takajin_092) 2019年6月24日
- エンジニアだった僕が英語ができなくて困ったこと
- エンジニアのための英語学習目標
- エンジニアのための英語学習方法
エンジニアにも英語力は必要です【断言する】
最初に断言しておくと、エンジニアにも英語力は必要です。
僕は大学で6年プログラミング/情報学を学び、就職後はプログラマーとして3年勤務してきましたが、英語力がなかったためにかなり苦労しました。
具体的な理由は次で説明しますが、英語力がなかったために大学では研究に、会社では業務に支障がありました。
エンジニアだった僕が英語力がなくて困ったこと
英語力がなかったために、エンジニアだった僕が具体的に何に困ったのか、以下にご紹介します。
- プログラミング/研究テーマでつまづいたときに、参考にしたい論文、サイトがほぼ英語
- ITエンジニアとしての業務で参考にする技術書が英語
大学時代はプログラミングエラーや研究テーマで困ることが何度もありました。そのたびネットで調べるのですが、日本語サイトがほとんどなく(情報に乏しい)、英語サイトばかりヒットします。
なんとなく自分の欲する答えが書かれているようですが、じっくり読み込むためには英語力がなければ意味不明。。
就職後も、業務でわからない点を本で調べようにも、技術書が英語だったり、、、
僕は英語がそもそも苦手であり、大人になってまで英語なんて必要ない派だったので、そのときは本当に後悔したのを覚えています。
エンジニアが英語を学ぶ3つのメリット
エンジニアが英語を学ぶべきメリットは以下のとおりです。
- 英語のドキュメントが理解できる
- 英語QAサイトを利用できる
- 就職先の選択肢が海外まで広がる
1つずつ解説していきます。
英語のドキュメントが理解できる
まず英語ができるようになると、英語で書かれた専門書、技術書、ホームページなどの内容が理解できるようになります。上で述べたように、プログラミングなどのITエンジニア向けコンテンツって、英語サイトに多く集中しています。情報発信元が海外に多いので仕方ないですが。。
英語コンテンツから知識を吸収できるので、エンジニアとして成長しやすくなります。これが一番のメリットかもしれません。
英語QAサイトを利用できる
解決が難しいトラブルが発生したとき、英語のQAサイトを利用できます。海外には優秀なエンジニアが多いので、比較的はやく問題が解決できます。
以降でご紹介しますが、StackOverflowという海外サイトがかなり便利です。
就職先の選択肢が海外まで広がる
英語ができれば、海外のエンジニア職も選択肢に入りますね。もしくは、海外に拠点のある企業に就職すれば、そこから海外ビジネスを任せられるなどのメリットもあるかと。
いずれにしても人生の選択肢が大きく広がるのは確かです。
まだ間に合う!エンジニアの英語勉強ルート
ここからはエンジニアがゼロから英語学習されることを想定して、目標達成までのルート(道筋)をご紹介していきます。参考にしてみてください。
具体的には以下の順番で学習を進めてみてください。
- 自分の英語力を知る
- 目標設定
- 基礎固め:必要なら中学レベルから学習
- 語彙力を鍛える:英単語の学習
- リーディング・リスニングを鍛える
- エンジニア向けの技術書/サイトに挑戦
① 自分の英語力を知る
学習スケジュールを立てる際に一番大切なのが、達成したい目的に向けて、目標設定をすることです。簡単に言えば、いつまでに何を学習するか、これを明確化します。
とはいえ、目標設定をするにも、自分の英語力がどれくらいか認識できていないと話になりませんよね。
ということで、まずは自分の英語力を測るところから始めましょう。
比較的最近のTOEICスコアがあれば、それを参考にしましょう。最近TOEICを受けていない、または受けたことがない場合には、最後に英語を学習してどのくらい経過したかを思い出してください。
もう何年も前というのであれば、おそらく中学生レベルから学習を開始した方が良いです。TOEICスコアが400点程度なら、同じく中学生レベルから学習するのが良いかと。
英語の文法や語彙力に自信があれば、リーディングやリスニング練習、技術書読解などからスタートすれば良いです。
② まずは目標設定から
英語は継続学習が必要不可欠です。そのため、学習のモチベーションを継続させるためにも、目標設定は必ずしてください。
つまりは、自分は英語を学習して何をしたいのか、何ができるようになりたいのか、これを明確にします。
この記事に来られた方の希望としては、「エンジニアとして効率的に業務を遂行できるレベルの英語力が欲しい。。」だと思います。
なので、目標設定としては次のような感じでよいかと。
この目標設定は、実際に僕がエンジニア時代に必要と感じていたものです。
仕事の内容によっては、次のような目標設定もありかと思います。
- 海外の事業所とのテレビ会議、電話、メール、チャットなどを英語でできる
- 英語の契約書を理解し、作成できる
必要に応じて、達成できそうな目標設定をしましょう。目標によって学習する方向性が変わってきます。
ポイントはちょっと高めな目標
目標があまり易しすぎると、達成するための意欲もわきませんし、本来の目的を達成できないかもしれません。逆に目標が難しすぎると、モチベーションが下がり、本末転倒です。
なので、目指すレベルよりちょっとだけ高めの目標設定がおすすめです。
とにかく、英語学習にあてられる時間と相談して決めてみてください。
学習期間も具体的に計画する
目標設定をする場合、いつまでに目標を達成するのか、英語学習期間を明確にしましょう。これをしないと、ずるずると期間だけが過ぎてしまいます。
エンジニアとして英語を学習するのであれば、きっとやり遂げたい目的があると思います。早ければ早い方が良いですよね。
なので、3か月とか、半年とか、自分が確保できそうな学習期間を考慮して、できるだけ具体的に設定しましょう。
③ 基礎固め:必要なら中学レベルから学習
英単語をちらほら覚えているだけで、文法とか全然わからない…という方は、中学生レベルの英語から始めましょう。中学生レベルの英語は基礎を固めるのに最適だからです。
おすすめの学習書は以下。
be動詞、一般動詞、現在進行形、過去形などの重要文法をイラストでわかりやすく解説されています。飽きずに学習できるのが魅力的です。
こちらもおすすめ。
日常会話で使えそうな中学生レベルの簡単なフレーズを体で覚えるための本です。
④ 語彙力を鍛える:英単語の学習
中学生レベルで一通り文法を学習し終えたら、今度は語彙力を高めていくと良いです。理由は、文法だけ知っていても語彙力がないと読めないし、話せないし、聞けないからです。
語彙力、リスニング力ともに鍛えられるのが、以下の英単語です。(DUO単語帳とCDは別売)
⑤ リーディング・リスニングを鍛える
文法、語彙力が付いて来たら、リーディング・リスニングを鍛えていきましょう。理由は以下のとおりです。
リーディング力 | 英語で書かれた技術書、論文、ホームページなどを解読するのに必要 |
リスニング力 | 海外拠点のオフィスと連携(テレビ会議、電話)するのに必要 |
リスニング力は不要という方はリーディング力だけ訓練すると良いです。とはいえ、グローバル社会であるので、英語を聴く力も重要です。可能ならばどちらも鍛えておくと良いです。
リーディングはご紹介してきたテキストをこなすだけでもある程度は鍛えられます。心配なら、英字新聞などを読んでみると良いです。
⇒おすすめはTheNewYorkTimes
リスニング力を鍛えたい方におすすめなのが以下の本です。
CD3枚付 英語で聞く力。81のサンプル・リスニングで鍛える!
日常会話からビジネスシーンまで幅広く学習できます。
⑥ エンジニア向けの技術書/サイトに挑戦
ここまでくれば、そこそこの英語力が身についていることと思います。ここから先は、目的であるエンジニア向けの技術書、サイトに目を通していきましょう。
普段使われている技術書やサイトがあれば臆せず読解にチャレンジしてみてください。
まだちょっと自信がなければ、エンジニア向けの英語書籍でリーディング力をさらに鍛えると良いです。
以下に僕がエンジニア時代にお世話になっていた英語のQAサイトをご紹介します。
プログラミングのエラーなどで困ったときに英語で質問していました。
短期間で英語力向上:オンラインスクールを利用する
ここまで独学で英語の学習をする方法をご紹介してきました。ですが参考までに言うと、英語スクールを利用する方法もあります。
英語スクールを利用することのメリットは以下のとおりです。
- 短期集中型で確実に英語力を高めることができる
- 質問体制が整っている
- プロに英語を教えてもらえるので超効率的
- オンラインで完結できるスクールもあり
独学で学習していると、どうしても学習期間が延びてしまったり、モチベーションが維持できなかったりとデメリットもあります。
ただスクールを利用することで、上記のようなメリットを享受できるので、比較的短期間で英語力を高める必要がある方におすすめです。
まとめ
エンジニアには英語学習が必須ということで、今からでも間に合う英語学習方法についてお話ししてきました。グローバル社会である現在、エンジニアなら英語力が必要となります。とはいえ、英語ができない日本人は非常に多いのも事実であり、逆に言えば英語ができるのはかなり武器になります。英語力を高めて、周りから頼られるエンジニアを目指したいですね。
おすすめのプログラミングスクール
本気でプログラミングを学び、IT企業転職、フリーランスで稼ぎたい方向け。元プログラマーおすすめのプログラミングスクールを4社(無料体験あり)ご紹介します。