行政書士で開業したい人『とりあえず行政書士試験に合格した。いざ開業だ!でもあれ?開業って一体どうすればいいんだ?というか行政書士になる手続きは?』

こんな疑問に僕の経験談からお答えします。

以降でご説明する内容はあくまで僕が所属する地域(県)の行政書士会登録・入会手続きの流れです。地域によって多少の違いはあるかと思いますが、参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 行政書士として日本行政書士会連合会に登録されるまでの流れ
  • 都道府県行政書士会に入会するまでの流れ
  • 行政書士の登録料

行政書士になるまで:登録・入会手続きの流れ

行政書士試験に見事合格し、さて開業しようと思った時に、いきなり実務を始めることはできません。まずは日本行政書士会連合会に登録され、さらに都道府県の行政書士会に入会する必要があります。

基本的な流れは以下のとおりです。(都道府県によって若干の違いはあるかと。)

  1. 都道府県の行政書士会に問い合わせ
  2. 事務所の事前確認
  3. 行政書士会登録・入会手続き
  4. 所属する支部による事務所訪問
  5. 行政書士会への登録・入会が決まる⇒入会金、会費を支払う

上記について、以降で具体的に解説していきます。実際に開業される際の参考にしてみてください。

都道府県の行政書士会に問い合わせ

これから行政書士になろうとする方、まずは日本行政書士会連合会に登録される必要があります。そのためには、これから事務所を出そうとしている都道府県の行政書士会を通じて登録・入会手続きを行う必要があります。

なので、まずはあなたが事務所を出そうとしている都道府県の行政書士会に問い合わせするところから始めましょう。

日本行政書士会連合会のHPにて、各都道府県の行政書士会へアクセスできます。

各都道府県の行政書士会のHPにたどり着いたら、お問い合わせフォーム、もしくは電話番号へ問い合わせてみましょう。

基本的に事務局の方が詳しい説明をくれると思いますが、以下の点を明確に伝えましょう。

  • 氏名、住所、連絡先
  • 行政書士試験に合格している旨
  • 行政書士として開業したい旨

事務所の事前確認

僕が所属する地域(県)の行政書士会では、日本行政書士会連合会への登録手続きの前に、事務所の事前確認が行われました。事前確認では主に次の2点を確認されました。

  • 事務所の形態
  • 取扱業務

この事前確認の目的は、行政書士会に登録・入会手続きを申請する前に、事務所として適切かどうか、業務を行える環境が整っているか事前に確認することです。

つまり、日本行政書士会連合会に登録申請する前に、都道府県の行政書士会の方で手続きのフォローをしてくれる、という感じです。なので安心して手続きを進められます。

事務所の構造・設備について

行政書士事務所に求められる構造最低限必要な設備(備品)が行政書士事務所設置指導基準によって定められています。くわしくは「行政書士の事務所に求められる構造・設備まとめ【秘密保持が鍵です】」でまとめています。

事前確認で提出する書類

まず都道府県の行政書士会から「登録・入会事前確認書」という書類が郵送されてきました。これに必要事項を記入し、以下に示す添付書類とあわせて都道府県行政書士会へ郵送しました。

  • 事務所平面図(A4判)1枚
    ⇒建物全体の平面図(事務所部分がわかるように)
  • 写真(L判)
    ⇒建物全景の外観、事務所内部がわかるように
  • 返信用切手
    ⇒手続き書類を送ってくる用

ここにきて、「事務所の平面図?何それ?」となりますよね。僕はまったく知識がなかったので、平面図とは何ぞ?という状態でした。

なのでネットで[平面図 書き方]と検索して、色々調べながらExcelで作成しました。

事務所の平面図、写真撮影、登録・入会事前確認書の書き方について「行政書士の開業手続き:事務所の平面図、写真撮影、事前確認書の書き方」で解説しています。

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持ち家なら家を購入したときに不動産会社などから建物の平面図をもらってないですか?借家なら大家さんに聞いてみてください。

返信用切手は都道府県行政書士会の方から入会手続き書類を郵送してくるために同封します。あくまで僕が所属する地域ではそうでしたが、詳細は各都道府県の行政書士会事務局の指示に従いましょう。

登録・入会事前確認書とその他添付書類が準備できたら、都道府県行政書士会に郵送することになります。

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行政書士会の方から追加の書類提出を求められる場合があります。僕は事務所内部の写真を追加で要求されました。デジカメで撮影し、メールで送りました。

行政書士会登録・入会手続き

都道府県行政書士会における事前確認が通ると、日本行政書士会連合会に登録・入会するために必要な手続きの封筒が自宅に届きました。具体的には、行政書士登録に必要な書類、都道府県行政書士会への入会に必要な書類の指示がありました。

僕が所属する行政書士会では以下の書類の提出を求められました。地域によって違いがあるかもですが、一応参考にしてみてください。

行政書士登録に必要な書類

行政書士登録として僕が提出した書類が以下になります。

  • 行政書士となる資格を証する書面
  • 住民票(本籍地記載のもの、発行日3か月以内)
  • 成年後見登記制度に基づく証明書
  • 身分証明書(本籍地市町村長が発行)
  • 履歴書
  • 事務所の使用権を証する書面
  • 事務所への案内図
  • 申請者写真(3か月以内撮影、縦30mm×横25mm、上半身無帽)

行政書士となる資格を証する書面とは試験合格者なら試験合格証です。

成年後見登記制度に基づく証明書については、「登記されていないことの証明書」を法務局に申請しました。住民票や身分証明書は市区町村役場にて交付してもらえます。

僕の場合は事務所にする自宅が父名義だったので、「事務所の使用権を証する書面」を提出しました。

このとおり、登録・入会者の事情によって提出書類が変わってくるので、詳細は事務局からの指示に従いましょう。書類の取り寄せ方が不明な場合は、事務局に質問する、ネットで調べる、市区町村役場に問い合わせるという選択肢があります。

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提出書類の有効期限があったりするので、取り寄せするのは行政書士会からの指示があってからにしましょう。

都道府県行政書士会の入会に必要な書類

次に都道府県行政書士会の入会で僕が提出した書類が以下のものです。

  • 履歴書(上記と同様)
  • 事務所の外観および内部の写真(L判)
    ⇒事務所外観写真は事務所表示位置がわかるもの
  • 申請者写真(3か月以内撮影、縦30mm×横25mm、上半身無帽)
    ⇒内1枚は履歴書に貼付

行政書士登録に必要な書類、都道府県行政書士会の入会に必要な書類は、基本的に上記のとおりです。

ただ、都道府県によって違いはあるかと思うので、あくまで参考程度にお考えください。

上記の書類一式を持って、都道府県行政書士会の事務局へ赴き、必要な手続きを行いました。

 

登録・入会に必要な書類の説明、取り寄せ方について詳しくは「行政書士の開業手続き:登録・入会に必要な書類と取り寄せ方【体験談】」でまとめています。

登録手数料と登録免許税

上記の書類一式に加え、以下の手数料を支払います。

  • 登録免許税 30,000円
    ⇒収入印紙1枚で支払う
  • 登録手数料 25,000円
    ⇒現金で支払う
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おっ!高いじゃないか!と思いましたか?おっしゃる通りかと。でも後の手続きでもっとかかるので、お覚悟を(笑)

都道府県行政書士会での手続きでは、これから日本行政書士会連合会に登録されるための手続きで必要な書類の下書きをしてきました。

後は書類に登録番号や職印を押すだけの状態にしておくわけです。

所属する支部による事務所訪問

上でお話した都道府県行政書士会事務局での手続きが終わり、しばらくすると、これから所属することになる支部の方が事務所の訪問にやってきます。僕の場合には支部長じきじきにお越しいただきました。

事務所訪問の目的は、だいたい次のような感じです。

  • 顔合わせ
  • 事務所形態の最終確認

僕のときは速攻で終わりましたが、一応お客様を迎える準備くらいはしておいた方が無難です。例えばお茶にお茶菓子、椅子、スリッパなどなどです。

僕のときは支部長がお一人で来られましたが、場合によっては2人で来るケースもあるようです。念のため、2人分は準備しておきたいところです。

行政書士会への登録・入会が決まる⇒入会金、会費を支払う

正式に行政書士会への登録・入会が決定されると、都道府県行政書士会より連絡があると思います。

この段階であなたはもう行政書士です。まだわからないことばかりでしょうが、一応この段階でもう実務ができるはずです。とはいえ不安なら正式に説明があるまで様子見でいきましょう。

所属することになる支部を通して、次の金銭を支払うことになります。ちなみに金額は行政書士会によってバラバラです。僕の場合は以下のとおりでした。

  • 本会会費 6,000円/月
  • 本会入会金 250,000円
  • 政治連盟会費 450円/月
  • 大規模災害被災自治体支援基金 100円/月
  • 支部入会金 70,000円
  • 支部会費 1,200円/月

ここから先は所属する支部から色々と教えてもらいましょう。行政書士会での講習会などが定期的に開催されており、新人研修のような場もあるので、とくに不安に思う必要はなしです。

開業後に準備しておくこと:職印、名刺、表札(看板)

行政書士として登録されたら、いよいよ実務ができるわけですが、その前に以下に示す準備もしておきましょう。

  • 行政書士の職印
  • 行政書士事務所の名刺
  • 行政書士事務所の表札(看板)

行政書士の職印については以下の記事で具体的に解説しています。

行政書士の必須アイテム【職印】作成は義務?サイズ・書体+購入方法

行政書士の名刺の作成方法、資格マーク、デザインなどについて、以下の記事で詳しく解説しています。

行政書士の名刺はどうやって作成する?資格マーク+名刺デザイン

行政書士事務所の表札(看板)について、設置の義務、作成方法、おすすめについて以下の記事で解説しています。

行政書士の表札(看板)設置は義務!自作はアリ?やっぱ発注?おすすめ

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職印については手続きですぐ使用するので、登録が決まった時点でなるべく早く準備しておきましょう。

まとめ

以上、行政書士になるまでに必要な手続きを解説してきました。繰り返しになりますが、あくまで僕が所属する都道府県行政書士会での手続きの流れなので、大枠は同じでも若干の違いはあるかと思います。基本的には各行政書士会事務局の方の指示に従いましょう。