行政書士として開業するためには、日本行政書士会連合会登録され、都道府県の行政書士会入会する必要があります。そのために提出する書類は多岐にわたります。

初めての方はかなり迷うと思うので、実際に開業した僕が経験談から解説していきます。

なお、この記事は僕が入会した都道府県行政書士会での手続きを基に解説しています。地域によって若干の違いはあるかと思いますが、大筋は共通していると思います。

この記事でわかること
  • 行政書士登録に必要な書類と取り寄せ方
  • 行政書士会への入会に必要な書類

行政書士登録に必要な書類

まず行政書士登録に必要な書類を以下に示します。

  • 行政書士となる資格を証する書面
  • 住民票(本籍地記載のもの、発行日3か月以内)
  • 成年後見登記制度に基づく証明書
  • 身分証明書(本籍地市町村長が発行)
  • 履歴書
  • 事務所の使用権を証する書面
  • 事務所への案内図
  • 申請者写真(3か月以内撮影、縦30mm×横25mm、上半身無帽)
  • 類似士業(宅地建物取引業も含む)を開業しているときは、士証票又は事務所登録票の原本(事務所所在地が記載されているもの)を持参する
  • 行政書士又は行政書士法人の使用人は雇用関係が確認できる書面(原本持参)

僕は類似士業を開業していませんし、使用人でもないので、上記で下2つについては提出していません。

上記で僕が実際に提出した書類について解説していきます。

行政書士となる資格を証する書面

行政書士となる資格を証する書面とは、以下に挙げる書類が該当します。

  • 行政書士試験合格者 試験合格証(原本持参)
  • 公務員資格職歴証明書
  • 弁護士、弁理士、公認会計士、税理士資格の方は、各登録機関発行の証明書の原本(発行日3か月以内)を持参

おそらくほとんどの方が行政書士試験合格者かと思います。合格発表日から間もなく郵送されてくる「行政書士試験合格証」を大切に保管しておきましょう。

住民票(本籍地記載のもの、発行日3か月以内)

住民票は住所地を管轄する市区町村役場で交付してもらいましょう。役所の窓口に行って、「住民票の写しをください。あと本籍地の記載もお願いします。」と伝えましょう。

住民票の写しの交付手数料は300円です。窓口で申請書に必要事項を記入し、交付してもらいます。

成年後見登記制度に基づく証明書

成年後見登記制度に基づく証明書とは「登記されていないことの証明書」のことです。登記されていないことの証明書とは、成年被後見人、被保佐人等の登記がされていないことを証明するものです。

各地の法務局窓口で申請することができます。手数料は収入印紙300円で支払います。

参考までに、登記されていないことの証明書を以下に示します。(個人情報は黒塗りしています)

登記されていないことの証明書

なお、登記されていないことの証明書は法務局窓口で直接請求できますが、郵送で申請することも可能です。

ですが郵送申請の場合は窓口が東京法務局後見登録課のみとなりますので注意が必要です。詳細については行政書士会から届く資料を参照しましょう。

身分証明書(本籍地市町村長が発行)

身分証明書は本籍地の市区町村長が発行する証明書で、本人が破産者、禁治産者の宣告を受けているか、さらに成年被後見人の登記を受けているかどうかを証明できるものです。

1つ前の登記されていないことの証明書が平成12年4月1日以降に登記されていないことを証明する資料であるのに対して、同年3月31日までに禁治産宣告、準禁治産宣告を受けているかどうかを証明するのが、身分証明書です。

僕が請求した市区町村では、交付手数料が350円でした。本人の認印、本人確認書類等を持参して市区町村役場の窓口で請求しましょう。

併せて住民票の写しも取っておくとスムーズかと。

履歴書

履歴書は行政書士会から指定のフォーマット用紙が届くかと思います。届かなかった場合は問い合わせてみると良いでしょう。

事務所の使用権を証する書面

事務所の使用権を証する書面とは、つまり行政書士事務所として建物を使用する権利があるかどうかを証明するものです。

自宅で開業する場合は自宅が自分名義なのか、家族名義なのかで提出する書類が変わってきます。家族が所有する建物の場合、登記事項証明書に加え、家族(名義人)からの使用承諾書が必要となります。

僕は事務所(建物)が父親名義でしたので、以下の使用承諾書を提出しました。(一部改変)

使用承諾書

その他、使用建物が法人所有の場合や賃貸借契約による場合もあるかと思いますが、詳細については行政書士会からの指示に従いましょう。

事務所への案内図

目標となる建物から事務所までの案内地図をA4で作成して提出します。具体的には、駅やバス停を起点とし、そこから事務所までの道のりを案内図に書いていきます。

[案内図 書き方]と検索すると作成方法が出てくるかと思いますが、そこまで厳格に作る必要もないかと。ちなみに僕が作成した案内図(一部改変)を以下に示します。

事務所平面図

上記はあくまでイメージを掴んでいただくためのものです。

案内図には駅名やバス停名、お店や建物の名称をわかりやすく記載しましょう。

申請者写真(3か月以内撮影、縦30mm×横25mm、上半身無帽)

提出する履歴書に貼付するものと、写真のまま提出するものにわかれます。正装で上半身無帽で撮りましょう。

サイズが合わない場合は、上下左右均等になるように切って調節すると良いです。用意する枚数は行政書士会からの指示に従いましょう。

都道府県行政書士会の入会に必要な書類

続いて都道府県の行政書士会入会に必要な書類を以下に示します。

  • 履歴書(上記と同様)
  • 事務所の外観および内部の写真(L判)
    ⇒事務所外観写真は事務所表示位置がわかるもの
  • 申請者写真(3か月以内撮影、縦30mm×横25mm、上半身無帽)
    ⇒内1枚は履歴書に貼付

事務所の外観、内部の写真については、外観は建物全体が写るように、内部は事務機器(パソコンや電話、FAXなど)の配置がわかるように撮影します。

行政書士会から写真の枚数を指定されると思いますが、それでは足りない場合は多めに撮影して提出しても大丈夫です。

事務所の外観には「事務所表示位置」と書いた紙を外壁に貼りつけて撮影しました。

履歴書、申請者写真とは上でご説明したものと同じです。

まとめ

行政書士登録に必要な書類、行政書士会入会に必要な書類について解説してきました。初めは書類の名前すらわからないと思いますし、取り寄せ方もわからないでしょう。不明な点は行政書士会事務局に問い合わせてみましょう。僕も実際に何度も電話で質問していました。

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