この記事は僕が司法書士試験に合格するための対策として、条文理解を忘備録として整理するものです。ご自由に参考にしていただいて構いませんが、内容の全てを保証するものではありませんので、予めご了承ください。

参考書籍:LEC択一六法シリーズ

憲法の意味

1.憲法の多義性

憲法を以下の3つに分類。

  • 事実的意味の憲法
  • 形式的意味の憲法
  • 実質的意味の憲法

事実的意味の憲法

政治的統一体として形成された国家の具体的な存在状態、または国家のときどきにおける政治状態という、事実的なもの。

⇒理論的概念でも法的概念でもない。

政治的統一体とは、つまり国家を政治(国政)の上で一つに統一された(まとめられた)塊として見たもの、という意味か?

理論でも法でもないから、要するに政治をする国家=日本という事実上の存在を例えた意味か。

形式的意味の憲法⇒憲法の表面に着目

憲法という法形式をとって存在する成文法典、つまり憲法典をいう。

「典」には手本、規則の意味がある。憲法典=憲法の各規則がまとめられたもの。

つまり、憲法という法の仲間を意識した考えか。

実質的意味の憲法⇒憲法の内面に着目

ある特定の内容をもつ法を指して、憲法と呼ぶ場合を言う。

成文憲法とか不文憲法とか、憲法典の形であるかなどの憲法の存在形態ではなく、その内容に着目した概念。⇒内面に着目。

以下、2つに分類。

  • 固有の意味の憲法
  • 立憲的意味の憲法
固有の意味の憲法

国家統治の基本を定めた法としての憲法をいう。⇒いかなる時代のいかなる国家でも必ず存在する。

固有=動かない、動じない⇒国民の意思に関係ない

立憲的意味の憲法

専断的(自分だけの判断で決める)な権力を制限して、国民の自由を保障しようという考えを基本理念とする憲法。

⇒①自由権の保障、②権力の制限を可能とする統治機構として権力分立制度を採用することが要求される

要するに、固有の意味の憲法とは逆の概念で、主に国民の側に立った、自由を訴える憲法ということか

2.憲法の法源

実質的意味の憲法の存在形式に着目した。

以下の2つに分類

  • 成文法源
  • 不文法源

ちなみに法源の意味⇒裁判官が裁判において準拠しうる基準。制定法、慣習法、判例法、法規、学説などがある(ネットより)

成文法源

つまり成分法源=文字で表現された法の源、というイメージか。

日本国憲法の成文法源が以下。

  • 条約(日米安全保障条約)
  • 法律(皇室典範、公職選挙法)
  • 規則(衆議院規則、参議院規則)
  • 条例(公安条例、青少年保護条例)

不文法源

不文法源は以下の2つ。

  • 憲法慣習
  • 憲法判例
憲法慣習

憲法慣習=実質憲法が判例や慣習の形をとっており、不文憲法、慣習憲法などという。

イギリス=不文法国

成文法国では、実質的意味の憲法は憲法典および他の法形式で定められており、憲法慣習は存在しない。

とはいえ、すべてを成分で表現するのは無理。⇒必要に応じて、慣習となっていく可能性あり。

その場合でも以下2点を満たす必要あり。

  • 先例が長期にわたり反復されること
  • 先例に法的価値を承認する広範な国民の合意がある
憲法判例

通説⇒憲法判例は法的拘束力を有するとは言えないが、事実上の拘束力を有し、事実上法源として機能する。

イギリス⇒判例が法秩序を形成。よって判例には原則として法律によってしか変更しえない効力が認められている。

まとめ

憲法の多義性と法源について整理。

憲法には複数の捉え方がある⇒事実的意味、形式的意味、実質的意味。

実質的意味はさらに⇒固有の意味、立憲的意味。

法源は成分法源と不文法源(イギリス)