私は行政書士試験に2度目の受験で合格しました。

 

その間、多くの参考書、問題集を購入し、チャレンジしてきました。

 

行政書士試験は高難度ですが、質の良い参考書や問題集を念入りに学習することで、十分に合格圏内に届きます。

 

ここでは、私が実際に使ってみた中で、特におすすめしたい参考書と問題集をいくつかご紹介します。

 

※2018.11.12追記

本記事は定期的に更新しております。

 

 

 

 

まずは試験科目をチェック!

 

手始めに、行政書士試験の試験科目を確認しておきましょう。

 

こちらで試験科目、受験資格などの詳細をまとめています。ご覧ください。

 

 

それでは、ここからおすすめの参考書、問題集をご紹介していきます。

 

 

【おすすめ1】行政法の参考書

行政法の試験勉強でかなり役に立った参考書をご紹介します。

 

  • 国家試験受験のためのよくわかる行政法 神余 博史 (著)

 

2018.12.12追記

下記が本書の最新版になります。(出版予定日は2018年12月20日

 

国家試験受験のためのよくわかる行政法

国家試験受験のためのよくわかる行政法

神余 博史
2,916円(12/13 13:51時点)
発売日: 2018/12/20
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amazonの評価(2016年版)をご覧いただくとわかるのですが、この本、かなり人気があります。比較的短期間で在庫が不足する恐れがあるので、ご注文はお早めに。(前版も在庫なしで価格が長い間高騰していました。)

 

この参考書は行政書士試験、公務員試験に対応しています。

 

平成28年4月1日施行の行政不服審査法改正、平成29年成立の地方自治法改正にも対応しているので、行政書士試験の参考書として安心して使えます。

 

どこが良かったかといいますと、とにかく解説がわかりやすい!

 

本書の内容としては、具体的に次のような工夫があり、理解を助けます。

 

  • Check・・・本文の記述に関連する重要事項を解説
  • 一歩前進・・・正確な理解に到達できるよう、理解しにくい部分をよりわかりやすく説明
  • ステップアップ・・・多少レベルの高い事項だが、出題実績のある事項
  • ここが狙われる・・・試験で狙われやすい事項、ぜひ覚えておきたい事項など
  • 閑話休題・・・ちょっとしたコラム。息抜きをかねて気軽に読める
  • 用語の説明・・・知っておかなければならない必須の法律用語を説明
  • アドバイス・・・学習上の指針や試験の出題傾向など、知っておいて役に立つ情報を提供
  • *(米印)・・・本文の理解を助けるコメント

 

上記のとおり、かなり細かい工夫が参考書の要所要所に存在し、読んでいて飽きません。

 

そして、解説の文章も易しく丁寧な記載となっていて、大変わかりやすかったです。(記憶力の悪い私でも、1周読んだだけで理解できました!)

 

特に難解な法律用語については、しっかりと説明してくれているので、一般的な難しい法律の本のように、置いて行かれる心配もありませんでした。

 

この参考書には各章の終わりに過去問がついていますが、純粋な過去問題集ではないので、問題の量は少ないです。

 

あくまで参考書として使用しましょう。つまり、この本で行政法の知識を増やし、以降でご紹介する過去問で知識の定着を図ると良いです。

 

【おすすめ2】行政法の過去問

行政法の過去問については、これを置いて他はありえないと考えています。

 

  • 公務員試験 過去問 新クイックマスター 行政法

 

公務員試験 過去問 新クイックマスター 行政法 第8版 【最新平成30年試験問題収録】

公務員試験 過去問 新クイックマスター 行政法 第8版 【最新平成30年試験問題収録】

東京リーガルマインド LEC総合研究所 公務員試験部
1,728円(12/13 06:44時点)
発売日: 2018/11/04
Amazonの情報を掲載しています
 

この問題集は公務員試験用のものですが、行政書士試験の過去問題集として十分使用できます。

 

というかむしろ、この問題集で鍛えておくと、行政法はかなりの高得点がとれるはずです。

 

この本の良い点を記してみますと、

 

  • 各章の初めに知識を整理するための解説ページがある
  • 「必修問題」「実践問題」とわかれており、実践問題はさらに「基本レベル」「応用レベル」にわかれている
  • 試験間近に復習すべき問題には「直前復習」のマークが付いている
  • 基本的に5肢択一式であり、5つの肢それぞれに詳しい解説がある

 

必修問題は「絶対に間違えてはいけない問題なんだ!」ということがわかるので、より重点的に復習することが可能です。

 

時間があれば応用レベルまで頑張ろう!とか、とりあえず1周目は基本レベルまで全問解こう!とか、自分なりに選択しながら問題を解くことができるのが非常に良かったところです。

 

試験日の2、3日前となり、「どうしよう・・・最後は何をすればいいんだ」なんてなっても、そうだ!過去問の直前復習の問題だけ一通り解いておこう!というように、何をやればいいのか困ることがありませんでした。

 

【おすすめ3】民法の参考書

民法という、とにかく理解するのが難しい学問を、イメージしやすいようにわかりやすく解説しているのが、以下の参考書です。

 

  • automa system(オートマシステム) 民法Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ

 

民法Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの3冊で一通りを学習します。

 

  • 民法Ⅰ 基本編、総則編
  • 民法Ⅱ 物権編、担保物権編
  • 民法Ⅲ 債権編、親族・相続編

 

司法書士 山本浩司のautoma system (1) 民法(1) (基本編・総則編) 第7版 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)

司法書士 山本浩司のautoma system (1) 民法(1) (基本編・総則編) 第7版 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)

山本 浩司
2,376円(12/13 06:44時点)
発売日: 2018/10/12
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ちなみにこの参考書、司法書士試験の合格に向けた本なんです。

 

「えっ、なんで司法書士の本?」

 

と思うでしょう。でも聞いてください!

 

この本、民法をはじめて勉強する人にとって、非常におススメです。具体的に次のような点でわかりやすかったです。

 

  • 難解な用語を使わない

法律のテキストや参考書って、ただ知識の羅列というか、難しい言葉や事項をただ覚えろ、というものが多い気がします。いきなり難しい言葉が出て、さも知っている前提で解説が進む・・・

「いや、その言葉の意味がわからないんですけど(笑)」というのも多々・・・

ですが、このシリーズは、まず身近な言葉に置き換えたりして言葉の説明から入るのです。なのですんなり理解できました。

  • たとえ話がよく登場する

難しい話をするとき、ところどころで例え話が出てきます。それがまた面白く、記憶に残りやすいです。

問題をとくときも、たとえ話の方を先に思い出し、正解にたどり着くということも多々ありました。

  • 何でそうなるの?に重点をおいている

一般的な法律の書籍のように「AはBだ。」とか「裁判でこう判決が下された。」だけでなく、理解が難しい要点については、「なぜAはBなのか」「なぜ裁判官はこう判断したのか」などが記載され、理解しやすいです。

  • 定期的に改訂版が出版される

法律は改正されることがあります。出版されている書籍がどんなに良質でも、改正前の内容だと、試験に対応できません。その点オートマシリーズは定期的に改訂版が出版されるので安心です。

 

 

ただ、わかりやすい分、参考書や問題集のページ数も多いです。そのため学習期間はそれなりにかかります。

ボリュームがぎっしり、といった感じでしょうか。

 

ですが、そもそも行政書士試験とは、「要点だけ箇条書きにまとめたような薄い参考書」だけで合格できるような試験ではありません。

 

つまり、暗記だけでなく、本質が理解できていなければ、合格できないのです。

 

その意味で、オートマシリーズは最適と言えます。

 

【おすすめ4】民法の過去問

非常に多くの問題を収録し、深いところまで復習できる過去問題集として、是非おすすめしたいのが、以下になります。

 

  • automa system(オートマシステム) 過去問 民法Ⅰ,Ⅱ

 

過去問はⅠとⅡの2冊構成です。

 

司法書士 山本浩司のautoma system オートマ過去問 (1) 民法(1) 2019年度 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)

司法書士 山本浩司のautoma system オートマ過去問 (1) 民法(1) 2019年度 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)

山本 浩司
3,024円(12/13 06:44時点)
発売日: 2018/10/21
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参考書もわかりやすいですが、過去問も大変わかりやすいです。

 

問題の形式は、〇×形式となっており、1問1問に詳しい解説がついています。

 

何が良かったかといいますと、次の点です。

 

  • 「セット問題」や「比較問題」の区分けがかなり役に立つ!

形式や内容が微妙に違う問題をセットで学習できるように問題に「セットマーク」が記載され、わずかな違いで正誤が違う論点の問題には「比較マーク」が記載されている。

セットで覚えていいもの、比較して覚えるべきものが明確なので、理解が定着しやすい。

  • 民法条文の知識が問われている問題には、その条文の記載がある

間違えた場合、どの条文を復習すればいいのか明確

  • 裁判例の知識が問われている場合には、判例名が記載されている

間違えた場合、どの判例を読めばいいのか明確

  • 問題に応じて「基本」「頻出」「応用」の記載がある

「基本問題は絶対に間違えない!」という意識が可能。「時間がないから頻出問題だけ確認しよう!」という判断が可能。余力があれば応用問題へチャレンジ!

  • ワンポイントアドバイスが多々ある

理解が難しい事項については、ワンポイントアドバイスで補足説明してくれる。

 

【おすすめ5】憲法の参考書

本試験における憲法の出題数は5問ですが、ばかにできません。

 

この5問が合否をわけることは十分にあります。また、憲法は知っていれば解ける、という問題も多く出題されるので、得点源とすべきです。

 

憲法条文の理解、裁判例の丁寧な説明で大変わかりやすかったのが、以下です。

 

  • automa system(オートマシステム) 憲法

 

司法書士 山本浩司のautoma system (11) 憲法 第4版 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)

司法書士 山本浩司のautoma system (11) 憲法 第4版 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)

山本 浩司
2,160円(12/13 06:44時点)
発売日: 2018/01/18
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民法と同様に、理解しがたい憲法の世界を、イメージしやすいよう、丁寧に解説されています。

 

条文1つにとっても、「なぜそのように規定されているのか?」が記されており、理解を助けます。

 

憲法では、代表的な裁判例を正確に理解するのが大変重要となります。

 

オートマ憲法では、一つ一つの裁判例で、なぜ裁判官はそのように判断を下したのか、といった背景が記されていたりと、一つの物語感覚で記憶することができました。

 

とにかくイメージしやすいため、すぐに忘れてしまうことがありません。

 

私はオートマ憲法は1回通りしか読み込んでいませんが、それでも十分に記憶に残りました。

 

【おすすめ6】憲法の過去問

憲法の過去問題集でおすすめしたいのが、以下になります。

 

  • 行政書士 憲法・基礎法学が得意になる本 2018年度 行政書士試験研究会(著)

 

行政書士 憲法・基礎法学が得意になる本 2018年度 ((旧:ハイレベル過去問+予想問))

行政書士 憲法・基礎法学が得意になる本 2018年度 ((旧:ハイレベル過去問+予想問))

行政書士試験研究会
1,944円(12/13 06:44時点)
発売日: 2018/01/20
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平成25年から平成29年までの過去問を中心に掲載しており、それより前の年度においても、重要な問題は掲載されています。

 

また、問題の重要度として、出題される可能性の程度を★の数で表記しており、問題の重要度の把握に便利です。

 

ページ数も204ページとコンパクトなので、反復学習にも向いているでしょう。

 

基礎法学の学習も一緒にできるので、一石二鳥です。

 

【おすすめ7】商法・会社法の参考書

複雑な会社法・商法を一通りわかりやすく学習できるのが、以下の書籍です。

 

  • 国家試験受験のためのよくわかる会社法 神余 博史 (著)

 

国家試験受験のためのよくわかる会社法

国家試験受験のためのよくわかる会社法

神余 博史
2,700円(12/13 06:44時点)
発売日: 2017/06/07
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この著者のシリーズは、行政法の参考書でご紹介しましたが、やはり説明が丁寧でわかりやすいです。

 

商法・会社法の出題数は5問ですが、学習範囲は膨大です。

 

正直なところ、ここに時間を費やしてしまうと、行政法や民法といった大切な科目に回す時間がなくなります。

 

商法・会社法は捨てて、他の科目に学習時間を割く受験生も実際にいるくらいです。(私も商法・会社法は捨てました・・・)

 

この参考書は、ボリュームもそんなに多くなく、比較的コンパクトにまとめられていると思います。

 

会社法・商法の全体像をつかむには適していると言えます。

 

私のように、本試験で商法・会社法は捨てるという場合も、一通り読み込んでおくのは良いでしょう。

 

【おすすめ8】商法・会社法の過去問

商法・会社法を単体で扱う過去問題集は、そもそもあまり数がありません。

そこで色々探してみたところ、以下の過去問が好印象を受けました。

 

  • 2018年対策 行政書士 トレーニング問題集 5商法・会社法  資格の大原 行政書士講座 (著)

 

2018年対策 行政書士 トレーニング問題集 5商法・会社法

2018年対策 行政書士 トレーニング問題集 5商法・会社法

資格の大原 行政書士講座
1,296円(12/13 06:44時点)
発売日: 2018/05/15
Amazonの情報を掲載しています

基本レベルから応用レベルまで、様々な問題を収録しています。

 

さらに、平成12年~28年までの5肢択一式問題が収録されています。

 

なお、法律の改正情報や、正誤表なども、 大原ブックストアのHPにて無料で閲覧可能なので、安心ですね。

 

さらに嬉しいことに、以下の購入特典があります。

 

  • 一般知識をレベルアップできる!メルマガ配信
  • 実力診断テストをPDFでダウンロードできる!

 

過去問題集はどれくらいやり込むべき?

 

過去問題集って、いったいどのくらいやり込むべきか、と悩むことってありますよね。とくに試験まで時間がない場合は・・・

 

ということで、行政法の過去問でご紹介しました、クイックマスターを例に、私なりの意見をご紹介します。

 

 

私はクイックマスターの過去問題集を全部で3周はやりました。

 

とはいっても、1周目は「必修問題」と「実践問題」の基本レベルだけです。2周目、3周目から1周目の復習をしつつ、「実践問題」の応用レベルを取り入れていきました。

 

だいたい、1週間もあれば1周は可能です。(私はゆっくりやっていたので、もっと早く進むかもしれません。)

 

結局、何周やれば合格できるなんて指標はありません。他の科目との兼ね合いで、時間が許す限り、何周もやる!というのがベストでしょう。

 

とは言ったものの、最低でも3周はしたいですね。

 

3周くらいすると、解けなかった問題も理解できるようになり、ほぼ間違えなくなります。

 

できれば応用レベルまですべて復習できれば怖いものなしですが、私は時間がなかったので、基本レベルまでは全問こなしました。(応用レベルの問題は数問しかやっていません)

 

この過去問題集のおかげで、本試験では行政法を9割とることができました。

 

ただし、非常に大切なことですが、問題文と答えの暗記だけはしないようにしましょう。

 

何周もやっていると、段々問題文を読んだだけで解答がわかってしまいます。

 

「この問題文の解答は4番だ!」なんて解き方ではなく、しっかりとその都度すべての肢(選択肢)を確認し、頭の中の知識を引っ張り出して解くようにしましょう。

 

参考書と問題集はどっちを重点的にやるべき?

 

最初は参考書を読み込んでいき、知識を増やします。これをインプット作業といいます。

 

ですが、インプット作業にばかり時間を費やしてしまうと、問題集を解く(これをアウトプット作業といいます。)時間が少なくなってしまいます。

 

私が思うに、インプット<アウトプットの時間配分で学習をすべきです。

 

本試験は当然アウトプット作業となります。

 

インプット作業とアウトプット作業では、頭の使い方が違うのです。覚えることと、頭の知識を引っ張り出すことは、まったく別物ですよね。

 

そのため、早い段階からアウトプット作業に移れるように、計画を立てるべきなのです。

 

本試験まであと1~2ヶ月となったら、私はアウトプット作業しかやっていませんでした。ひたすらクイックマスターを解きまくっていました。

 

【参考】僕の行政書士試験の結果・・・

念のためですが、この記事でご紹介しました参考書、問題集を使って受験した行政書士試験の結果を以下に載せておきますね。(平成29年の受験結果)

 

 

180/300で合格のところ、236/300だったので、自分の中ではなかなか良かったかなと思います。

 

法令科目も、択一、記述ともに良い感じでした。記述は全部わかり、満点のつもりでしたが、誤字脱字があって減点されました(笑)

 

上の結果からはわかりませんが、択一の民法は満点で、行政法も数個間違えたくらいでした。会社法は解く時間が残ってはいませんでしたが・・・

 

この記事でご紹介した参考書、問題集(とくに問題集が大事!)を周回こなすことで、少なくともこの程度の得点は期待できると思います。(もちろんその年の難易度には多少左右されますが。)

 

まとめ

行政書士試験を突破するために、法令科目のおすすめ参考書、問題集をご紹介してきました。

とにかく、難しい法律を、わかりやすく丁寧に解説している書籍を選んだつもりです。

 

行政書士試験を突破する一番の方法ですが、とにかく問題に慣れて慣れまくることです。

問題に慣れてくると、本試験でも、問題文を読むだけで、どんな選択肢が出てくるか予想できるようになります。

そして、予想した通りの肢が実際に並んでいると、スムーズに解答でき、最後に時間が余るでしょう。

 

過去問は1回どおりやっただけでは足りません。時間がある限り、何周も復習をしましょう。